電車の移動時間にApple Vision Proについて感じたことを改めてまとめてみました。
Spatial Computingって何?
まず大前提としてAppleが目指しているのが、何度もキーワードとして挙げられている「Spatial Computing(空間コンピューティング)」ということ。
これがどんなことを指しているのかっていうのは何となくボンヤリとはイメージできそうな気もするけど、デモを見たまんま「空間に仮想モニターを並べてコンピュータを使える」という意味で捉えてしまうのは大きな間違いのような気がします。
僕が個人的に感じたのは「空間コンピューティング」とは言っているけれど、空間が重要なのではなく、五感でコンピュータを操作するようなイメージだと思っています。まぁ五感といっても実際には目と声と手(指)を使う訳ですが、これが今までの主に手で操作するデバイスとは大きく異なるという事。
精度の差はあれどQuest 2だって手で操作できる |
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これにより機械操作に不慣れな方でも、より直感的に操作ができるようになる。特に専門知識を必要とせずに自分の身体の一部の様にコンピュータを使えるって事なのではないでしょうか?
この時【身体の一部】の様に感じさせるために、各種カメラやセンサー、高精細OLEDが綿密に絡み合って極上の体験を可能としているのでしょう。これはあくまでも僕の想像でしかないのですが、体験者が語彙力を無くすほどその精度が高かったのだと推測できます。
単に空間に画面を並べてコンピュータを操作するだけならQuest 2とimmersedでも実現出来ている訳だし、3Dカラーパススルーが搭載されているであろう$499のQuest 3でも似た様な操作はできてしまうはず。
Quest 2 + immersed |
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www.oculus.com
では、そこに$3000をプラスする意味って何?
それが身体の一部となった自然な一体感であり精度の高さなのでしょう。
これは実際に自分で体験してみないと納得できる答えは出ないのだとも思います。
3Dカメラも付いてるらしいけど…
ヘッドセットに3Dカメラがついている意味はその場ですぐに撮影ができるということですが、ではVision Proを装着していない時はどうするの?ってことになりますよね。
「涙が出た!」とか「コレを待っていた!」なんて記事も読みましたが、僕からすると今まで散々360度カメラや3Dカメラを薦めてきたじゃん!って思いますよ。
VR時代はきっと来るんだから、今ある機材でVRで記録しておきなよ!
ってずっと言い続けてきたじゃないですか。
ワレワレハウチュウジンデアル #UFO3d #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
もちろんそうやって記録してきたVR写真/動画はQuest 2で今現在も楽しめますし、何なら僕はMacにPLEXサーバー(DLNAサーバー)をインストールしてQuest 2からいつでも見れるようにしてますよ。
この3D動画だってヘッドセットで見ればリアルな立体映像として見れるんですよ。
もしアナタがVision Proを買うつもりであれば、今すぐにVRカメラや3Dカメラを購入するべきです。
VRやメタバースは?
またVision Proの発表ではVRとかメタバースという言葉は使われてなかったのですが、当然ヘッドセットの中身はVRだし、 VRゲームなどにも対応は可能なはず。Unityで開発できるのだから移植も容易なはずですが、ひとまずAppleが目指しているのはそこではないのか、それとも使い方はアナタ次第(デベロッパー宜しく!)ってことなのかも知れませんね。
あれだけのハードウェア・ポテンシャルがあるなら発表されたデモのような使い方だけでは勿体ないですし、正直現時点では50万円を出す価値も見いだせないです。(個人の感想です)
メタバースって別にそんなに特別な事ではなくて、単にネットを介したコミュニケーションの手段のひとつであり、VRだったりヘッドセットが必要なものでもないはず。
普段のコミュニケーションの延長上に新しい出会いの場が広がっていて、そこへアクセスする手段のひとつにVRもあるよって程度の話なんですよね。
Android版のVRChatの開発も進められているし、もう少し時間はかかるだろうけどiPhone版も出てくる予定です。
そこにVision Proからアクセスできないというのもナンセンスな話ですし、Appleが望まなくてもユーザーの要望が多ければ移植されるでしょう。
現時点での僕の頭の中
確かにVision Proは高いポテンシャルを持っていますし、今ある機材の中でもトップクラスの質の高い体験が可能だと思います。
それが冒頭に書いた「五感でコンピュータを操作する」ということに繋がるのではないでしょうか。
ただ現時点で僕が言えるのは、Quest 3は絶対に買う!という事。
oculusgo.hatenablog.jp
そしてProではない無印Apple Vision(もしくはAir)が登場する頃には、世の中もだいぶ変わっているのではないかと思います。
それと、VRカメラは今すぐ買いなさい!
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