GoogleのVR規格であるVR180は、左右2台の180度魚眼カメラで撮影した半球分の立体映像です。
この規格に準じたカメラといえばLenovoのMirage Cameraなどが発売されており、これらで撮影された動画データはそのままYouTubeにアップロードするだけでVR動画として公開することができます。

Lenovo VR180対応VRカメラ Mirage Camera with Daydream/Snapdragon 625/1300万画素+1300万画素/4K ZA3A0011JP
- 出版社/メーカー: Lenovo
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: エレクトロニクス
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https://vr.google.com/vr180/apps/
VR180 Creator Toolは、現時点ではMacとLinuxに対応しています。
ダウンロードしたらアプリケーションフォルダにコピー。
こちらが起動画面です。VR180 Creator Toolでは2つの操作ができます。
- 左:Covert for editing(VR180映像の投影変換)
- 右:Prepare for publishing(編集済映像へのメタデータ追加)
Covert for editing
「Covert for editing」はVR180カメラで撮影した左右魚眼レンズの映像を、標準化された投影形式(正距円筒図法)に変換できます。
変換前(円周魚眼) | 変換後(正距円筒) |
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まずは変換するVR180動画データを選択。(ドラッグ&ドロップでもOK)
変換する投影方法を右側のプルダウンメニューから選択。
360TB | 180SBS |
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各種設定
出力解像度 | 映像品質 | 手ブレ補正 |
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「Convert」ボタンを押し、保存場所とファイル名を指定して「Export」
これだけで投影変換は完了!
変換後はAdobe PremiereやFinal Cut Proなどで編集することも可能です。
メタデータも埋め込まれているので、このままYouTubeにアップロードすればVR動画として投稿できます。
Prepare for publishing
映像編集ソフトなどから書き出された映像は、VR動画のメタデータを追加することでYouTubeのVRフォーマットに対応できます。
使い方はVR映像を自作できる方なら説明不要でしょう。
対象ファイルをドラッグ&ドロップして、プルダウンメニューからフォーマットを選択して「Export」するだけ。
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YouTubeにアップロードして画面左側に「VR動画をアップロードしました」と表示されていればメタデータの追加は成功です。
しかし一点だけ気になったことが…
メタデータ埋め込みの際に「YouTube mono preview」はオフにしないとOculus GoでVR表示にならないような気がします。もう少し検証が必要です。
ひとまず静止画スライドショーからVR180動画に変換してみました。
スマホのYouTubeアプリでは問題なくVR表示され、Oculus Goのブラウザーからでも投影方法をVR180に変更して見ることができました。(でも現時点ではパソコンからだとトリミングされた単眼表示なのですね)